理想のキャラクターを自分で産み出したい、自由に描きたいものを描きたい、美少女やイケメンを描けるようになりたい!
イラスト好きなら誰でも一度はそう思うはず……!
しかし、「人間を描く」のは実はとてもハードルが高い!
なにも考えず挑戦すると唐突に壁にぶち当たります。
「どこから描いていいのか分からない!!!!」
「なんか、描き方が全然分からない!! 変な絵にしかならない!!」
こんな経験ありませんか?
ですが、イラストの上達に近道はありません。
ひとつひとつ描けるものを増やしましょう!
まずは顔を描こう!
細かいことは考えずに、とにかく顔を描こう!
顔はだいたいこういう流れで描きます。


それは当たり前です!!!
上手い人はいちいちこんなことやりません。……画面上では。
上手い人はこれを、頭の中で自動的にやっているのです。
自動的に出来るようになるまで、繰り返し練習したんです。
例えば、あなたは歩くときいちいち足の運び方を考えますか?
今更そんなことを考えなくても、ふつうに歩けるでしょう。でも、自然と歩けるようになるまで、数年間の時間をかけて練習を繰り返したはずです。
上手い人は、こういう工程をすでに想像だけで行えるようになっているのです。
ですから下手なうちから上手い人の描き方を表面上だけ真似ても無駄です。
だって、見えているイメージが違うのですから。
例えば、これがすごく上手い人になると、頭の中で下書きを済ませて、いきなりペン入れを始める事ができるようになります。
さあ、上手い人がいかにすごいか分かりましたでしょうか。
それが出来ないうちは、地道に顔を描いていくしかありません。
こういうガイドラインを知っておかないと上達に無駄な時間がかかります。
上手い人でも、自分の絵がよく分からなくなった時には一度ガイドラインを引き直します。
知識はあって損はないので、早めに身につけておくことをおすすめします!
次はもうちょっと細かい説明をします。
各段階の意味
さっきの画像をもう一度見ながら、細かく解説していきます。

1.マルを描く
これが、頭蓋骨の大体の形になります。自分の頭を触ってみてください。丸いでしょう。
2.顎をつける
頭の形は、マルに顎の部分(三角)がついていると考えてほぼ間違いありません。それで、野球のホームベースのような形になります。
3.十字線を引く
十字線は、顔の中央を通るラインです。縦は鼻のライン、横は目のラインとほぼ同じになります。
4.目鼻をおく
目と鼻と口の位置に印をつけましょう。最初からちゃんとした目を描き込むと失敗のもとなので、とりあえず点とかマルを描いとけばいいです。
5.髪の生え際を描く
野球少年のような坊主頭を描きましょう。これを描いておくと、髪の毛を描いたときの説得力が違ってきます。必ず描きましょう。

6.反転したりしてバランスを見よう
デジタルなら左右反転、アナログなら紙を透かして反対側から絵を見ることで、位置の狂いが分かりやすくなります。みんな、一度はこれをやって嫌な気分になります。でもみんなそうだから気にしないようにしましょう。
7.余計な線を消して整える
バランスもわかったところで、自分で変だと思う部分を消し、ついでに十字線も消しちゃいましょう。
8.目とか鼻を盛る
いよいよ、ここから目を大きくしたり口に表情をつけたりしてあなただけのキャラクターを作りましょう。
9.どんどん描き込もう
髪の毛をはやしたり、眉毛を太くしたり、思い思いに描きます。
「毎回これをしなければならない」とか難しく考えるのだけはやめてください。
こんなやり方もあるよ! ってだけです!
まずは写実的な顔から練習しよう!

「アニメや漫画に出てくるような、かわいい・かっこいいキャラクターが描きたい!」
そういう気持ちはとても良くわかります。
私も、好きな漫画家の絵とかを真似して勉強してました。
それが、自分でキャラクターを作るためには最もいい練習だと思ってました。
でも実は、キャラ絵の模写は初心者のうちはあまり得策じゃないんです…。
なぜかというと、アニメやゲームのキャラのような『デフォルメされた人物』というのは、現実の人物をきちんと描ける人が応用で編み出した『特殊な描き方』だからです。
順序を踏むなら、まずは『人の顔の写真を模写する』などの実物ベースの練習をして、人の顔を描くことにある程度慣れたり構造を知っておいたほうがいいと思います。
まあ、絵なんて描きたいものを描けばいいんですけどね!!