



そんなわけで、概要は漫画の通り。これ以降は、もうちょっと詳細な体験記を描きます。
・コミケは一般参加すらしたことがない
・もちろんその他同人漫画即売会への参加経験ゼロ
・イラストは描いていたが漫画を描いたことがない
・本も作ったことがない
私はこんな状態で半年で『サークル設立・参加手続き』から『漫画を描いて本にする』『冬コミ参戦』までやったので、かなり戸惑うことも多かったです。
コミケに参加した友人がいるわけでもなく、ネットなどで情報を集めて手探りで参加しました。
なので、自分用メモのついでにブログに書いてみることにしました。
もし自分と同じようにコミケ参加の仕方が分からない人がいれば少しでも助けになりたいと思いますので、もし質問あれば下にコメントかメッセージください!
分かる範囲でなんでも答えます!笑
コミケに参加するまで①
私は前から漫画が描きたかったのですが、完成に至らない状態が長い事続いていました。着手しても、色々な言い訳をして作画に入るどころか『ネームを完成させる』状態にすらたどり着かなかったのです。
これはまずい。漫画が描けない原因を考えます。
考えた結果、『作業が長丁場になるため、途中で他のことを始めてしまい、ぶつ切りになって完成に至らないのではないか?』という結論に至りました。
ならば必要なのは、『漫画完成へのモチベーション』と『締め切り』です。その両方を満たすためには『コミケに参加して漫画を出品する』のが一番いいのではないかと考えました。
これは心理学で「コミットメント」と呼ばれる行動を起こすためのテクニックですが、別の話なのでここでは詳細を割愛します。
コミケに出る際に、一人で参加するのもつまらないもの。せっかくならサークルを作って参加したいと思い立ちました。そこで、幼馴染の友人を誘うことにしました。
友人はもとから絵とか漫画を描いている人で、現役の美大生でもあり、私より圧倒的に絵が上手いです。
ですが友人は絵の能力と引き換えに事務能力を失っている部分があり笑 発表の機会を自ら作るようなタイプでもないので、誘って一緒にやったら面白いかも! と思い声をかけました。
ちなみに私は、漫画サークルに所属したことはありませんが、フリーゲームのサークルとアナログゲームサークルには所属しており、サークル活動自体は初めてではありません。
コミケに参加するまで②
サークル名は、【おしこみ秋津予約席】に決まりました。
名前の由来については、くだらないので聞かないでください笑
こうして2019年4月にサークルが発足、冬コミへの参加とお互いに漫画を作って出品することを決めました。
参加手続き、お金の振り込み、Twitterなどの広報活動をすることなどを私が引き受け、友人は当日のテーブルセッティングやマスコットキャラクターデザインなどを担当することになりました。これがそのマスコットです。
マスコットの『ビッグ・ロージィ』ちゃん。友人作。

夏コミ終了後すぐに、冬コミの参加受付が始まります。そしてその期間が意外と短い(一か月もなかったはず)ので、夏コミが終わったらすぐに冬コミの手続きをするといいと思います。
申し込み手続きについてはこちらのブログが詳しく、私も全部こちらのブログを読んで問題なく参加出来ました。ですので、手続き関連はこちらのブログを参考にするのがおすすめです。
参加までにとりあえず、
メールアドレス
印鑑
サークルカット
参加費約10000円
が最低限必要になります。早めに用意しておきましょう。あと、振り込みにはクレジットカードがあるとやっぱり便利。
当落通知について
さて、コミケのサークル参加には「当選」「落選」という言葉がつきものです。
あまりにも同人活動が盛んな我らが日本では、東京ビッグサイトという大きなハコで4日間にわたってコミケを開催したとしても、なお収容しきれないほどの参加希望者がいるのです。
幸運にも、今回は私も参加出来ました。が、落選する可能性も十分にあったわけです。
しかもその発表『当落通知』が来るのは秋も深まった11月! 12月末のコミケの約二カ月前です。
レポでも少し触れましたが、当初私は落選する可能性も十分あると思っていたので、漫画は全然進んでいませんでした。(落選したら無駄になるかと思うとやる気が出ず。笑)
というか、仕事を辞めたり引っ越したりと私生活がなかなかに忙しく、漫画を描く時間があまり取れなかったのです。でも、受かっちゃいました。
当選が判明したのが11月頭(1日だったかな?)で、その時点で40ページ予定の漫画はネームが18ページまでしかできていない状態。
しかもその時、他のイラスト制作と動画編集を抱えていたので、漫画に着手したのは11月中旬でした。
私はそれまで漫画を描いたことがなく、ネームを完成させたこともありません。もちろん、印刷所に出して本にしたこともありません。それだけにすごく焦りました!!
……自業自得ですが笑
ちなみに友人も40ページのオリジナル漫画を描いており、そちらは4月からコツコツと作画を進めていました。この時は『アリとキリギリス』の気分でした……。
なお、友人はその後原稿を落としました。笑
原稿は早めに仕上げたほうがいい!!
原稿は早めに仕上げた方がいいです笑
私が制作した漫画【アンドロギュノス】は40Pのオリジナル・モノクロ作品です。
11月中旬にネームを描きはじめて数日で完成させ、作画インしたのが11月20日頃。
それから毎日夜中まで作画を続けましたが、進捗は一日で2ページほどでした。しかも初めてなので手順なども分からず、調べものをしつつ手探りで描いていく日々。
急いで描いたせいでネームに破綻が見つかってやる気がなくなったり、最初思ってたのと違うセリフになってたり、ネーム段階でセリフが多すぎて無理やり切ったりしてものすごく時間がかかりました。
左がネーム段階(ネーム第二稿)、左が仕上げ後。


さらに問題なのが、印刷をしたことがないので印刷所にどうやって納品すればいいのか分からない。
今回お願いしたのは『株式会社ポプルス』という印刷所です。サイトに必要なことは大体書いてあるのですが、細かい部分はよく分からないのでとりあえず本社に行って、相談しました。
可能なら印刷所には一度行っておいた方がいいです。ただ、家からわりと近かったので行けましたが、遠いとそれは難しいでしょう。その場合は、一度小ロットで試し刷りをしておいた方がいい。
今回は30部刷ったのですが、案の定印刷ミスりました笑
セリフが切れたり、想定以上に余白が少なくなったり……。断ち切りに留意してなんとかなりそうな部分で切ったつもりではいたのですが、難しいところです。
あと、冬コミが近い時期に行ったので皆さんお忙しそうで、悪いことをした気になりました。ギリギリに行くとたぶん迷惑なので、やっぱり早めに原稿を作って早めに行きましょう!!
原稿の納期は、最終ギリギリの12月14日(本番は12月30日)。ラスト一週間でまだ20ページほど残っていましたが、慣れてきたおかげで作画スピードも上がり、なんとか間に合いました。一時期はどうなることかと……
あと、表紙と裏表紙と奥付も書かなくちゃいけないので忘れないように!!
表紙と奥付(おくづけ)。奥付は、発行日や著者名などを記載した本の履歴書のこと。


ちなみに、原稿の制作は第一ネームのみノートとシャーペン、第二ネーム(下書きを兼ねる)→清書→仕上げ→フキダシとセリフの挿入はすべて『CLIP STUDIO PAINT』で行いました。やはり漫画描くならこれ一択ですね……。
将来的に漫画を描きたいなら買って慣れといた方がいいと思います。私は二年前にSAI2からこちらに移行しましたが、かなり使いやすいです。
弱点はSAIやアルパカに比べると重いことですね。メモリが8GBはないと、ちょっと厳しいです。
ここまででひとまず、コミケに参加する準備が終わりました。いよいよ冬コミ当日!!
後編に続く!
