“私は小学校1年生の6月から、中学卒業までずーっと学校行ってませんでした”
と言うと、たいてい驚かれます。
これは、私的には「それが?」って感じの話なんですが、やっぱり皆さん面白いほど食いつきますね。テッパンネタです。
まず、私の学歴を簡単にまとめるとこう。
・小学校卒業
・中学校卒業
・広域通信制高校卒業(3年)
・4年制専門学校卒業
・調理職に就職、今に至る(4年目)
これだけ見ると普通ですが(通信制高校はふつうじゃないけど)、小学校と中学校はほぼ行ってません。
夏の前に“秋”が来た!!
小学校に通いはじめて、2ヶ月。ランドセルの重さにも慣れた、6月のある日のこと。
「あー、学校行くのめんどくせえ」
天使のように可愛かった幼少期の私は、玄関先でそう考えました。
友達もいたし、給食も好きだし、休み時間楽しいし、授業の内容も理解出来ました。
学校終わりには毎日のように友達の家に集まって遊んでいました。場合によっては放課後の校庭を駆け回ってました。
でも、ただ単に私は、学校に行くのがめんどくさかったのです。
もう、学校飽きた!!!
そこから、私の不登校生活が始まりました。
そん時の状況
まず、前提からお話ししましょう。私の家は五人兄弟の七人家族。
大所帯です。
そして当時!! 兄弟が!! 全員!!
不登校!!!
長女(17)ミッション系の学校だったかも。とにかく家にいた
長男(16)ちょっとグレてた
次男(13)フリースクール行きつつ家にいる
三男(10)だいたい家にいる
私(6)
ちなみに父親は小学校教諭、母親は専業主婦でした。
私は根っからのめんどくさがりで自己中で飽き性。また衝動性が強く、自分がなにかをやりたくなった時にそれが出来ないと、すごくストレスを感じる体質。
学校が苦痛だったとかいう記憶はないのですが、ともかく学校という環境に満足できなかった。
だって、家にいればやりたいこと出来るし、兄が遊んでくれるし、ゲーム出来るし好きなタイミングで絵が描けるじゃないですか。
友達と遊びたければ、友達が帰ってきてから家に遊びに行けば済むこと。どっちにしろ、学校に行っていたって放課後しか遊ぶ時間はないのですから。
上の兄弟が全員学校行ってなかったので、両親はすでに不登校に対する認識が改まってました。行きたくないと言うと、あっさり受け入れてくれる。
今思えば、両親だいぶスゲーってなります。両親さまさまです。
記憶がだいぶ定かでない不登校時代
風のない海を漂うクラゲのように生きていたので、この頃のことはあまり覚えていません。
とりあえず、基本的にヒマでした。なにしろ、365連休です。
ゲームは一日1時間でしたので(親の目を盗んでもっとやってましたが)、時間使い切るとやることがありません。
しょうがない、絵でも描くか。
私は昔っからお絵かきが好きです。
このころはよく、ガンダムのゲームの絵を描いてました。自分でゲーム画面の絵を描いて、戦闘アニメを想像して遊ぶんですね。音も自作自演で、周りにうるさがられました。
当時、自分の中でガンダムの描き方が完全に出来上がってました。
いまでも覚えてます。こうです!!!

じゃーん! なんて大胆なデフォルメ!! かっこいい!笑
不登校になって一年間くらいはプールとか遠足の時だけ学校行ったり、運動会だけ参加したりしてましたが、次第に学校に行きづらくなってきます。
小3か小4くらいになるともうすっかり学校嫌いになって、ひそひそ話されるのが怖くて外出も控えがちに。
というか、そもそも私は超インドア派で玄関を出るのが嫌いでしたので、自分から外に出ることはほぼないんですけどね。
ご心配の通り、社交性ゼロ!! みなさん、気をつけてください! 学校に行かないと子供の社交性はなくなります!!笑
『学校に来ないなんて、ずるいよ!!』
ほとんどの記憶はアーカイブされてますが、特に強く印象に残っているエピソードがひとつあります。
小4の時、「遊びクラブ」というクラブ活動に誘われました。
面白い先生(多分その時の担任)が「クラブ活動だけでもいいからおいでよ!」とわざわざ声をかけてくれて、参加していました。
紙飛行機をみんなで飛ばしたり、縄跳びを飛んだり皆でいろいろな遊びをするクラブ活動だったと思います。それは楽しかった!!
その時、知り合いでもない子に面と向かってこう言われました。
「なんで、学校は来ないのにクラブ活動だけ来るの? ずるいよ!」
この時は、いきなりプチおこで話しかけられて頭真っ白でしたが、いま思うとこの言葉は闇が深い。
だって意味合い的には、『なんで苦労せずに楽しいことだけするんだ? 不公平じゃないか』と言っているようなものじゃないですか?
“僕だって学校行きたくないのに”って意味ですよね……。
その時はたしか、「じゃあ君も学校行かなきゃいいんじゃない?」って返したと思います。そう言ったらしょぼんとしてた気がする。残酷なこと言ったもんです。
いま思えば、そんなこと無理ですよね。親にとっちゃ、子供が学校行かなかったら不安でしかない。学校行きたくないなんて言ったら、めちゃくちゃ怒られるでしょう。
ちなみに、遊びクラブは何回か行ったら担当がクソつまらん先生に変わって、それからは一切行かなくなりました。
で、そのまま小学校を卒業。
当たり前ですが、小学校に留年はありません。
無事、中学校に進学!!!
(入学式は行きませんでした)
中学生になると、家族にある変化が!
それにつれて、私の人生の輪が回り始めます。
そして、みなさんご心配であろう【不登校児の学力はどうなっているのか!!??】という問題も取り上げます!
【中学校編】につづく
