イラストの練習をしよう!
……と思い立ったものの、いざ練習に取り組んでみると難しくて途中でやる気がなくなってやめてしまった……。
そんな経験、ありませんか?
練習をしようと思って高いハードルに挑戦するのはいいのですが、そのせいで『自信』や『やる気』を失ってしまっては元も子もありません。
そこで、この記事では「どういった練習法がもっとも効率がいいか」を考えたいと思います。
でも、とりあえず先に結論を書いちゃいましょう。『もっとも効率のいい練習法』は、一つではありません。
なんで「もっとも効率のいい練習法」が「複数ある」のでしょうか?
これを説明するには、ちょっと前置きが必要です。
では、なぜ「もっとも効率のいい練習法が一つではない」のかを「RPGのレベルアップ」に例えて説明してみたいと思います。
RPGで例えると分かりやすい!
例として、こんな場合を考えてみます。
Aさんは、レベル1。とても弱いです。しかし、次のレベルに上がるまでに必要な経験値はたったの10。
経験値10のスライム1体を倒せば、レベルアップ! レベル2になります。
いっぽうBさんは、レベル20。次のレベルアップに必要な経験値は2000です。
スライムなど相手にしていては時間の無駄ですから、もっと強い魔物、例えば経験値200のキングスライムと戦って倒した方が、効率よくレベルアップできます。
たしかに、スライムを200体倒せばBさんはレベルアップできるでしょう。
しかしそれは、Bさんにとって非常に効率の悪い方法なのです。
逆に、AさんがBさんの相手にしているような強い魔物と戦っても、あっという間に返り討ちに遭ってしまうでしょう。
イラストの上達法に置き換えて考えれば、『他人にとって効率のいい練習法が、自分にとって効率のいい練習法とは限らない』ということです。
さらに、Aさんにとって最も効率のいいレベルアップ法は『Bさんに協力してもらって自分一人では倒せないような魔物を倒すこと』だと考えることが出来るでしょう。
教わること、上手い人の師事を仰ぐことは、こうしたたとえ話にすると理解しやすいと思います。
以上、効率のいい練習法をRPGに例えて説明しました。が、この例えには現実と全く違うところがあります。
分かりますか?
まず自分のレベルを知ろう
RPGと現実の大きな違い。
それは、『だれも正確な自分のレベルを知らない』という点です。
ですが、自分のレベルを大まかに知る簡単な方法があります。
それは、「他人と比べる」こと。
他人と比べれば、少なくとも『自分と相手、どちらのレベルが高いか』という情報が得られます。
つまりAさんは、Bさんが倒している魔物と戦ってみて、そこで初めて『自分のレベルがBさんよりかなり低い』という事実に気がつくのです。
敗北や挫折、いわゆる『失敗』には、『自分のレベルを分からせてくれる』という非常に大きな意味があります。
みんな、そうやって自分に足りないものを見つけ、それを改善しようと努力するのです。
自分を知るということには痛みがつきものです。
失敗することは非常に勇気のいる行動です。
常に挫折や諦めと隣り合わせの、危険な行為です。
とはいえ、本当に死ぬわけではないので気楽にやりましょう。
失敗の経験は、あなたにとってとても大きな経験になります。
勇気を出して失敗しましょう!
失敗できるということは、挑戦した証です。
自分のレベルに合った練習方法を探せ!
上のたとえでも分かる通り、効率のいい練習方法は人によって違います。
模写、デッサン、イラストを完成させるなど色々な練習方法が提案されていますが、大前提として『自分のレベルを知ること』の重要性を理解してください。
自分のレベルが分かっていない状態で練習をしていると、『効果が薄い練習法をずっと続ける』『難しすぎる練習法に挑戦して挫折する』といった事態になりかねません。
できれば自分以外の人と交流し、練習の仕方などを聞きましょう。
他者と協力することで、自分にも相手にもいいことがあります。
自分を知るものが真の賢者
『他人を知ることより、自分を知ることの方がむずかしい
自分を知る者が、真の賢者なのだ』とは老子(中国の偉人)の言葉です。
イラストの上達においても、この考え方は非常に重要です。
自分には何が出来て、何が出来ないのか?
自分の弱点はどこか? どういう部分の勉強をするべきか?
そういう自己診断が出来なければ、『もっとも効率のいい練習方法』には決してたどり着けないからです。
「辞めない」ことが何より重要
上達において最も起こるべきでないことは何でしょうか?
それはイラストを描くのを辞めてしまうことです。
描くのを辞めてしまえば、上達はありえません。
逆に言えば、辞めることがなければどんなことをしてもイラストは上達していきます。
あなたが『イラストが上達したい!』と思っている限りは、イラストを描くのを辞めてしまうような出来事は避けましょう。
たとえ失敗しても、「まあいっか」と軽く考えましょう。
反省はいいけど、後悔はしないようにしましょう。
結論
ここまでの話を簡単にまとめます。
人によってレベルは違う
その人のレベルによって、効率のいい練習方法は変わる
だから、効率のいい練習方法は人によって違う
効率のいい練習方法を知るために、まずは自分のレベルを知ろう
失敗も経験のうち。失敗することで自分のレベルを測ることが出来る
自分を知ることはとても大事です。
「自分のことをどれだけ知っているか」は、イラストのみならず人生を分けるほどの超重要な知識。
でも、自分のことを知った結果、「あまりイラストに興味がない」ことが判明したら……
ちょっとだけ悲しいですね笑
『勇者』を描いてみました。自分を知る勇気を持ちましょう!
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!!
おはようございます!
今回も大変わかりやすく、そして大事な本質を書いてらっしゃるなあと思いました。
自分のレベルを知ることは難しいですし、情熱や感性によるところもあるので明確な正解はないですからねえ。(一般的に見て下手だけど人を魅了する絵とか)
でも、人と関わって初めて自分の絵の良さや弱点、伸びしろがわかるというもの。
他人と比べること(特に上手い人)で、新しい刺激、新たな世界を知る、そして新たな描く意欲にもつながりますしね!
それにしても、勇者君、かっこえええええええ!ヾ(≧▽≦)ノ
コメントありがとうございます。自分の力量を知るということは、勇気のいることですよね~。で、現実に直面するとやっぱり落ち込みます。
でも後から考えてみると、そこで知ったことっていうのは、その後の自分の行動を大きく変えている大事な知恵なんですよね。
ゆうしゃくん、せっかく描いたから入れてみたけど、入れた意味ほとんどないですねこれ笑 別のところで使えるかな……笑